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日本人名のローマ字表記、来年頭から原則「姓・名」順に

2019年10月26日

【19年前に国語審議会が提言】

「習近平主席が、Xi(姓)Jinping(名)、
文在寅大統領が、Moon(姓)Jae-in(名)と表記されている
外国の報道機関が多いわけでございますから、
安倍晋三も同様に、Abe(姓)Shinzo(名)にしたいと考えている」

――今年5月の河野太郎外務大臣(当時)の発言から5カ月、
萩生田光一文部科学大臣は昨日(10月25日)、
国の公文書に日本人の名前をローマ字表記する際には、
来年2020年1月1日から原則「姓・名」の順とし、
姓を明確にする場合は全て大文字にする、と表明しました。
各省庁が関係業界に通知するなどして、民間にも周知を始めるとのこと。

「姓・名」順でのローマ字表記は、
前文部科学大臣の柴山昌彦氏も提唱していて、
柴山氏が9月に閣僚懇談会で提案し、政府方針となっていました。

明治時代、「西欧に追いつき追い越せ」との思いで定まったとされる、
日本人名の「名・姓」順ローマ字表記。

時代はうつり、日本人の名前は日本式に「姓・名」順で表記すべき、
という声は以前からありました。

2000年12月、文科省国語審議会の
『国際社会に対応する日本語の在り方(答申)』から引用します。

(言語や文化の多様性を生かしていくべきという立場から)
「一定の書式に従って書かれる名簿や書類などは別として、
一般的には各々の人名固有の形式が生きる形で
紹介・記述されることが望ましいと考える。
 したがって、日本人の姓名については、
ローマ字表記においても「姓―名」の順
(例えばYamada Haruo)とすることが望ましい。
なお、従来の慣習に基づく誤解を防ぐために、
姓をすべて大文字とする(YAMADA Haruo)、
姓と名の間にコンマを打つ(Yamada,Haruo)などの方法で、
「姓―名」の構造を示すことも考えられる。」

なお、英語の教科書では、上記答申の7年ほど前から、
「姓・名」順を採用しているところもあり、
授業は「姓・名」順で行われているようですね。

それでも現状は、「姓・名」と「名・姓」が混在しています。
「姓・名」表記が望ましいとする意義はわかるけど、
これまで「名・姓」で通してきたわけだし、
今さら変えても実務的に大変……というところでしょうか?

性急に「姓・名」順で統一したら、
外国の方は、「どっちが名でどっちが姓?」と
混乱するケースも相当ありそうですね。
仕事によっては、支障が生じることもあるでしょう。

もっとも、一旦決めてしまえば、
早晩時間が解決する問題なのかもしれませんけど。

萩生田文科大臣は「直ちに企業や一般社会に影響を与えようとは考えていない。
各業界はそれぞれの判断でやってもらえればよい」と述べています。

名前の表記という基本中の基本問題。
どうなりますやら。

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