お知らせ

志が断ち切られた留学生への支援は?

【「気の毒」で済ませていいのでしょうか】

言うまでもありませんが、新型コロナウイルスは
留学生にも甚大な影響を及ぼしています。

留学を断念した人もいれば、すでに渡航していたものの、
志半ばどころか、スタートさえまともに切れていないのに
帰国しなければならなかった人もいます。

NHKでそのような事態を取り上げていました。

日本学生支援機構によると、「海外留学支援制度」で
国の奨学金で留学していた約3300人の学生のうち、
約2400人が帰国、または今後帰国予定とのこと。

また、留学の相談に乗っているNPO法人留学協会が、
4月に事業者を対象に行ったアンケートの結果、
約1250人が途中帰国や留学の解約をしなければならなくなったそうです。

帰国したらしたで、航空券代や現地の残家賃などが負担となってのしかかり、
留学自体が不可抗力的にできなくなっているにもかかわらず、
お金だけは出ていくという状況に苦しんでいる人もいます。

そういう人たちを支援するべく、日本学生支援機構は
文部科学省などの留学支援制度の奨学金で留学していた学生を対象に
10万円の災害支援金を支給するそうです。

ただし、留学先が検疫強化対象地域として指定された日以降の帰国が
支給条件となっていて、その前に避難した人は漏れてしまいます。
見直しを求める声が上がっていますが、今のところ見直す予定はないとのこと。

一方、私費で留学したけど帰国させられた学生たちを支えるため、
民間企業がクラウドファンディングで一般から支援金を募る動きもあります。

前出の留学協会の津吹一晴理事長は、
「現在、国の支援は文部科学省などの奨学金で留学していた
学生だけが対象になっているが、今や留学の形は多岐にわたっている。
国にはすべての留学生に対し、留学に再挑戦する費用も含め、
支援をお願いしたい」とコメントしています。

限られた予算をどのように配分するかは、
公平性や妥当性といった面でいろいろ難しいのはわかります。

個人的には、グローバル人材の育成を国が求めている以上、
志を持った留学生にも相応の補償があってほしいと切に願います。

少なくとも何とかマスクとやらに少なからぬお金を使うよりは……
なんて言い出したら、キリがないでしょうか。

一覧に戻る