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トランプ政権、発表後1週間余りで留学生ビザ制限を撤回

2020年7月17日

【当然の反発が続出】

前回の本欄で、アメリカ移民税関捜査局(ICE)が、
9月以降の新学期に向け、すべての授業がオンラインで行われる場合、
留学生にビザを発給しないと表明したことを取り上げました。

ところが、国内外から批判が高まり(提訴もされています)、
発表から1週間余りで一転、留学生ビザの制限を撤回しました。

優秀な人材が集まる端緒とも言える留学に排他的な制限をかけることは、
当の大学のみならず、産業界からも反発が続出していました。

新型コロナ対策もあってオンライン授業を行っているのに、
それを理由に留学生を締め出すというのですから、
あまりに筋が通らないと思っていましたが、
結局、留学生の約3割という中国人留学生を追い出したいという
政権の意向の言い訳だったんでしょうか……。

アメリカは世界最多の新型コロナウイルス感染者数・死者数の国。
他国のことながら、リーダーは選挙のことばかり考えてないで、
もっと真剣にコロナに取り組んだほうがいいのではと思ってしまいます。

川と馬

【有事で“馬”は乗り換えないもの?】

英語のことわざで、「Don’t change horses in midstream.」
(「川を渡っているときに馬を乗り換えるな」)というのがあります。

戦争中に行われる選挙のとき、「現職の大統領を代えてはいけない」
という意味で使われるそうです。

ブッシュ大統領(息子)は選挙前にイラクを攻撃し、
大統領選挙中、ブッシュ陣営はこの言葉をしきりに使いました。
アメリカでは、大統領選挙勝利のためには戦争まで政争の道具になります。(*1)

まさかトランプ大統領も同じことをするとは思いたくないですが、
劣勢が伝えられているだけに……なんて縁起でもないことを、
何をやるかわからない大統領だけに、つい考えてしまいます。

ひるがえって日本。
いずれ行われる政権選択の衆議院選挙では(この秋にもという声もあるようですが)、
「Don’t change horses in midstream.」になるのでしょうか?

個人的には、今の馬は嫌だけど乗り換えたい馬もいない、
なんてあきらめないで、よりよいと思う馬を自分なりに考えて、
投票するようにしたいとは思っています。

(*1)池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先』