お知らせ

訪日外客数9割減がもたらす経済以外の思わぬデメリット

【対日感情にも影響】

日本政府観光局(JNTO)によれば、
新型コロナウイルスに襲われた昨年2020年1年間に、
日本を訪れた外国人数(推計値)は411万5,900人でした。
当初の目標は、東京オリンピック・パラリンピックもあり4,000万人でしたが、
コロナのせいで、10分の1になってしまいました。

1月こそ前年同月比1.1%減の226万1,022人でしたが、
2月以降順次強化された水際対策に伴い激減。
2月は同58.3%減の108万5,147人、
3月は同93.0%減の19万3,658人、
4月は同99.9%減の2,917人と推移しました。

7月以降、ビジネス目的の入国が限定的に認められ、
8月は8,658人、9月は13,684人、10月は27,386人、
11月は56,700人(推計)、12月は58,700人(同)と増えています。
ただ、1/13に緊急事態宣言が発令されたのを受け、
現在はビジネス目的の新規入国は停止されています。

もちろん経済には大打撃ですが、それとは別に、
意外と見落としがちと思うデメリットを知りました。
日経新聞の峯岸博編集委員・論説委員のコメントです。(1.20日経電子版)

――訪日客の減少は外交にも影を落とします。
訪日客が増えると日本ファンが増えて対日感情も良くなる、
その逆もまたしかりだからです。
韓国に暮らしてそれを実感しました。
韓国では現在、長引くコロナ禍で日本を知る機会が減り、
若者の対日感情が悪化しているとの調査結果が気になりました。――

これは韓国に限ったことではないでしょう。
知らない相手に(少なくとも)いい感情は抱けない、
ステレオタイプの枠で見てしまうのが人情というもの。
2020年は、東京オリンピック・パラリンピックを機に、
さらに多くの海外の人に日本を知ってもらう絶好の機会だったことを思うと、
「コロナのバカヤロー」感がますます募ります。

まだ先は見通せませんが、一留学業者という立場はおいといても、
早くコロナ禍が収束して国際的な往来が復活してほしいものです。

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