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カーリング吉田知那美選手に学ぶ英語への向き合い方

【初出場高校生チームが大活躍!】

先日、北海道稚内で行われた日本カーリング選手権で、
男子はコンサドーレが3連覇、女子は北海道銀行が6年ぶりの優勝を果たしました。

男子で準優勝になった常呂ジュニアは、
北海道北見市常呂町の常呂高校の生徒4人で結成されたチームで、
予選で王者コンサドーレを負かすなど、初出場で大きなインパクトを残しました。
スキップの前田拓海選手は、決勝進出を「正直想像できていなかった」とコメントしていましたが、
大会を通して、得意という精密にコントロールされたショットで魅了してくれました。

将棋の藤井聡太二冠もそうですけど、10代の若者の活躍はワクワクします。
対戦する方は大変かもしれませんが……。

個人的には吉田知那美選手のファンなので、
彼女のロコ・ソラーレが決勝で負けたのは残念です(北海道銀行は強かった!)。
ちなみに、ロコ・ソラーレの「ソラーレ」はイタリア語で太陽の意味。
「太陽の常呂っ子」という意味を込めて名づけられています。
男子の常呂ジュニアといい、常呂町はカーリングでさらに名を馳せましたね。

さらにちなみに、準優勝ロコ・ソラーレの小野寺亮二コーチは、
優勝した北海道銀行の小野寺佳歩選手のお父さん。
どういうお気持ちで娘さんの優勝を見ていたんでしょうか(^^)

カーリング

【目的意識が原動力】

ところで、吉田知那美選手は英語が堪能であることでも知られています。
2/12付「web Sportiva」のインタビューで、
新型コロナウイルスによる自粛期間中に、トレーニングのほかに
英語の勉強もしていたと答えていました。

――ここ数年、英語でのインタビューも増えてきたので、
それに対応するために『EAT(ENGLISH FOR ATHLETES)』という、
アスリート専門のオンライン英会話プログラムを使って勉強しています。
でも、いくら勉強を重ねても、ゲームの詳しい展開や、
その時の感情を適切に英語で表現するのは、本当に難しいですね。

また、このプログラムではアメリカ人講師から日本の歴史や文化、
時にはデリケートな時事問題などを質問されます。
英語の勉強をしながら、日本の文化や歴史を調べて学び、
日本という国に対して、自分はどう考え、将来的にどういう展望を抱いているのか。
そういったことをしっかり考えるいい機会にもなっています――

英語のインタビューにきちんと対応するという明確な目的意識に加え、
英語を学ぶことで逆に日本を学び直す有意義さ、
私がファンだということを差し引いても、
生きた語学学習をされているなあと感心します。

私など、外国の選手が日本語のインタビューに日本語で答えるのを見ると、
背後に努力がうかがえるだけに、それだけで高ポイントです。
同様に、卓球の福原愛さんが中国でも人気があるのは、
中国語をハイレベルで話せることも大きいと思います。

福原愛さんが日本卓球界に多大な好影響を及ぼしてくれているように、
吉田知那美さんも日本カーリング界に大きく貢献してくれていると、
私がファンだということを差し引いても(2回目(^^ゞ)、痛感しています。

何のために英語を勉強するのか?
目的はもちろん人それぞれでしょうけど、
その意識を強く持っているかどうかで学習効果はかなり違ってきます。
漠然と「英語ができたらいいなあ」では、
できたらいいのはその通りなんですけど、
最初はともかくなかなか努力が続かないでしょう。
語学に限ったことではありませんが、
明確な目的意識は継続の大事な原動力ですね。

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