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「お酌」は農耕民族ならでは?

2018年12月22日

【欧米ではお酌はNG】

世代によって違いはあるかもしれませんが、
「さあさあ」「これはどうも」なんて感じでお酌し合う光景は、
忘年会や新年会に限らず、飲み会の定番シーンではないでしょうか。

お酌を受けるときは、まだお酒が残っていたら飲み干してから受け、
お酌されたら、飲まないままテーブルに置くのはよくなく、
一口でも口をつけるのが礼儀とされています。

自分のグラスが空いているのに、誰からもお酌されないと、
特に飲みたいわけでなくても、ちょっとさみしかったりしませんか。
これも人によるとは思いますが、
日本では自分で自分の酒をついで飲むのはわびしいという感覚があり、
「手酌で失礼します」と言うこともあります。

ところでこのお酌、欧米人には不快感を与えてしまうというから、
難しいというか、おもしろいというか……

欧米では、男性が女性にワインなどを注ぐことはあっても、逆はまずありません。
男性が女性にお酌を求めるのもNGです。

お酌

【お酌は「持ちつ持たれつ」の確認】

欧米では基本的に自分の酒は自分でつぎ、マイペースで飲むのに対し、
日本では、「差しつ差されつ」酌〈く〉み交わすのが一般的な飲み方で、
その際、ビールの大瓶は重宝します。
「差しつ差されつ」を続けるには、大瓶じゃないとすぐなくなりますからね。
一方、個人がベースの欧米では、小瓶が普通です。

奥津文夫氏の『英米のことわざに学ぶ 人生の知恵とユーモア』(三修社)によれば、
「差しつ差されつ」は、お互いに助け合う「持ちつ持たれつ」の確認でもあり、
農耕民族の精神構造にも通じるそうです。
なるほど、思わず納得の指摘でした。
日本はやっぱり「和を以て貴しとなす」の国なんですね。

「そういうのが面倒だから(会社の)飲み会なんて嫌い」
――なんて声も聞こえてきそうですが(^^;