その他

死亡者数の受け止め方

【数の後ろには……】

新型コロナウイルスに感染して闘病されていた志村けんさんの訃報、
子どもの頃、『8時だョ! 全員集合』が楽しみだった世代の私には、
大変なショックでした。

そして、新型コロナウイルスの恐ろしさを、改めて思い知りました。

正直、私、連日報道される感染者数や死亡者数を、
「増えたなあ」とか、「ここは落ち着いてきているのか」とか、
数のデータとしてしか見ていませんでした。

そんな中での志村さんのご逝去。
よく知っている人だけに、グッと身近に感じられ、
他人事ではないという感覚に襲われました。

志村さんの訃報に接し、思い出した言葉があります。

――2万人が死んだのではない。
かけがえのない1人の死が2万件あった、ということだ――

9年前の東日本大震災のときに語られた一節です。

事故や事件、災害などが起こったとき、
被害者や死傷者の数は、必ず報道される大事な情報です。

ただその数は、単に災厄の規模をあらわす指標ではないという、
当たり前のことを教えてくれる言葉です。

感染症がやっかいなのは、
自分が感染するだけでなく、
自分が人に感染させることもある、というところ。

いろいろな不満や批判が噴出する状況ではありますが、
各自が正しい情報に基づく適切な判断を心がけて行動しなければなりません。
私は、日本人はこの種の協調性にとても長けていると信じています。

志村さんのご逝去が、この国難を乗り越えるひとつの契機になるとしたら、
志村さんも天国で喜ばれるのではないでしょうか。

最後に、志村けんさんのご冥福を心よりお祈りいたします。  合掌(T_T)

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