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情報の真偽を見極める「4つのスイッチ」

2021年4月20日

【子どもも親もともに】

1年前の4月12日付本欄で、新型コロナの影響で巻き起こった
トイレットペーパー買い占め騒動(そんなこともありましたね)を受けて、
情報への接し方の指針となる「かちもない」をご紹介しました。
『情報は「かちもない」で判断しよう』

<か>
書いた人は誰で、専門知識があるか。
匿名だと無責任な発信の場合がある。
<ち>
違う情報を探し、比べる。
特定の情報だけをすぐに信じてはいけない。
<も>
元ネタは何か、根拠を示す文献がなければ、
個人の考えで勝手に言っているだけの可能性がある。
<な>
何のために書かれたか。
商品やサービスを売る目的のことがある。
<い>
いつの情報か。
古い情報だと、現在では当てはまらない可能性がある。

これら<か><ち><も><な><い>が確認できなければ、
情報として「価値もない」という考え方です。
聖路加国際大学教授(看護情報学)の中山和弘先生が提唱しました。

今回は、『NHK NEWSおはよう日本』(2021.1.29)で取り上げられた、
「ネットの情報 見極める“4つのスイッチ”」をご紹介します。

埼玉県杉戸町立西小学校の授業で、
情報の真偽を判断するポイントとして
「4つのスイッチ」を教えています。
それは――

「事実かな 印象かな」
「他の見方もないかな」
「何が隠れているかな」
「まだ分からないよね」

中でも一番重要なのは、「まだ分からないよね」で、
情報をうのみにせず、一度立ち止まって考えようとしています。

授業では、「新型コロナにより再度の一斉休校か」という
先生が用意した架空の情報の中から、生徒たちが、
信頼できる情報源が示されていないなど、
不確かな部分を指摘し合っていました。

同校の上山諒先生は、「(子どもたちも)実体験を伴って
誤った情報から周りが振り回されているところを
感じていると思うので、そういった大人にならないために、
小学生の段階で身につけるべき力を養いたい」と語っていました。

保護者にも危機感はあります。
この授業を行ったクラスの保護者にアンケートを行ったところ、
子どもと情報について話す機会があるのは7割にのぼった一方で、
SNSの使い方には、親自身も含め戸惑っている様子が浮かび上がりました。

「4つのスイッチ」を考案した白鷗大学特任教授(情報教育)の下村健一先生は、
「包丁は危ないから料理に使うなというわけにはいかない。
インターネットやSNSも同じで、危ないから使うなではなく、
安全な使い方を教える。
徐々に教えていくのは、早いに越したことはない。
まだ分からないよねとか、他の見方もないかなとか、
親が子どもにつぶやいてみせる、
そのつぶやいている横顔をみせる、
そういう形で一緒に学んでいけばいいんじゃないか」と語っています。

一説では、私たちが1日に受け取る情報量は、
江戸時代の1年分にも達するといいます。
そうなるとどうしても、自分にとってわかりやすいとか、
信じやすいとか、お気に入りの情報ばかりに意識を向けたり、
錯綜する情報の何を信じたらいいのかと投げやりになってしまいがちなのは、
ある意味仕方ないことなのかもしれません。

でも、だからこそ、
「かちもない」や「4つのスイッチ」を心に留め、
軽薄な言動には気をつけたいものです。
何事も簡単に決めつけることはしないように心がけるだけでも、
情報リテラシーを高められるのではないでしょうか。